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2023/06/02
毒性学分野(医療・衛生薬学領域)
ナノ粒子をより安全に設計するための新手法 ―ナノ粒子の安全性向上への貢献に期待―
大阪大学蛋白質研究所 計算生物学研究室 水口賢司教授(兼 国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所 AI健康・医薬研究センター センター長)、橋本浩介准教授、渡邉怜子助教(兼 国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所 AI健康・医薬研究センター 客員研究員)、同大学大学院薬学研究科毒性学分野 堤康央教授、東阪和馬准教授、芳賀優弥助教らの研究グループは、同大学薬学研究科の大学院生であるMartinさん(博士後期課程、国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所AI健康・医薬研究センター 連携大学院生)を中心に、ナノ粒子の一種であるナノシリカ※をより安全に設計するための人工知能を用いた新しい手法を確立しました。
本研究で確立した手法は、様々な産業分野におけるより安全なナノ粒子材料の開発に貢献することが期待されます。
※ナノシリカ
シリカ(二酸化ケイ素)のナノ粒子(直径100ナノメートル(nm)以下の粒子)。
論文名:Evidence-Based Prediction of Cellular Toxicity for Amorphous Silica Nanoparticles
雑誌名: ACS Nano
著者名:Martin, Reiko Watanabe, Kosuke Hashimoto, Kazuma Higashisaka, Yuya Haga, Yasuo Tsutsumi, and Kenji Mizuguchi
DOI:https://doi.org/10.1021/acsnano.2c11968