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附属実践薬学教育研究センター
医療薬学教育研究ユニット

上田 幹子教授

29年間病院薬剤師として、調剤はもちろん製剤、医薬品情報管理、医薬品管理および服薬指導などすべての薬剤師業務に従事した。また薬剤師業務に基づいた研究活動に実績を重ねてきた。2009年より大阪大学歯学部附属病院薬剤部長として、医薬品の適正使用を推進し、歯科領域での経験から、医薬品の適正使用を服用行動から考察してきた。
2018年4月に薬学研究科に着任し、特に医療データを基にした医療薬学研究に従事している。

研究テーマ

医薬品の適正使用に関する疫学研究

医学研究の進歩に伴って日々新たな新薬が生まれ、また新しい使用方法が開発される。その結果、未知の薬物相互作用による副作用リスクにもつながり得る。また、治験段階で得られた情報は対象者が限定されているため、実臨床にそのまま適応できないケースがある。そのため、医療安全を担保するためには、日々変化する薬物療法に対し、リアルワールドデータを用いてその安全性や有効性を継続的に評価して最適化を図っていく必要がある。

高齢者における服薬に関連した問題点の調査研究

超高齢社会を迎え、ポリファーマシーが問題視されて久しい。高齢者が多くの処方を受けている実態が明らかになる一方、薬剤師の在宅医療での活躍もクローズアップされ、その服薬の実態が少しずつ明らかになりつつある。高齢者は機能の低下に伴い、服薬そのものに困難を抱えていたり、医師の指示通りの服薬が困難な場合があり、服薬の意思はあっても服薬に結びつかない場合もあることが報告されている。高齢者の服薬の問題点を把握することで薬学的な視点からの解決策を検討する。

薬局薬剤師の地域医療への貢献に関する調査研究

急速な高齢化が進む中で自分らしい暮らしを人生の最期まで続けることができることを目的として、住まい・医療・介護・予防・生活支援が一体的に提供される地域包括ケアシステムの構築が推進されている。薬局では、地域包括ケアシステムの中心的な役割を担うことが期待される。保険薬局が地域医療に対する貢献を明らかにし、保険薬局薬剤師のさらなる職能拡大を図ることを目的とする。

代表的な業績

Ueda M, Harada K, Ikeda K, Ohishi M, Kitamura M, Ueda H, Azenishi K , Inatsuki S, Niki K, Okajima , Tenpaku M, Fukuda Y, Yoshida S , Hirata K, Suna S, Kataoka K, Kogo M and Uejima E, Pharmacokinetics of Loxoprofen and Cefcapene following a Single Combined Dose in Healthy Volunteers before, during or immediately after 120-min Enteral Tube Feeding of 400 mL Ensure LiquidⓇ, Jpn,J.Clin.Pharmacol.Ther., 2017 Nov,48(6) 185-193.

URL:

上田幹子,仁木一順,上田紘子,大石紘子,上島悦子,口腔機能に着目した医歯薬連携の必要性―口腔領域の副作用に対する保険薬局の役割―,医療薬学,2017,43(6),320-327.

URL:

上田幹子,上島悦子,門脇裕子,竹上 学,山本智也,村井 扶,岡本禎晃,大石雅子,但馬重俊,三輪芳弘,松村泰志,黒川信夫,入院・外来共通のがん化学療法プロトコル管理システムの構築と運用,医療薬学,2008,34(4),386-393.

URL: