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細胞生理学分野(生命薬学領域)

長谷 拓明助教

 薬学研究科 細胞生理学分野助教の長谷と申します。私は博士号取得後、新薬開発支援に関わる企業に就職した後、現職に就きました。現在は質量分析装置を用いてRNA修飾の解析や各種代謝物の測定、プロテオーム解析などに取り組んでいます。これら各オミクス解析を通じてがんの発症や悪性化のメカニズム解明を目指したいと考えています。ラボでエナジードリンクを飲む時間が一日のお気に入りです。よろしくお願いいたします。

研究テーマ

免疫チェックポイント分子の機能解析と 阻害剤に対する効果予測バイオマーカーの探索

免疫チェックポイント阻害薬は免疫系を活性化に導きがん細胞を排除させる画期的癌治療薬で、現在では広く様々な癌に使用されています。しかしその奏効率は20%程と言われており、有効な患者を予測する方法や治療効果を引き出すための方法の確立が望まれています。そこで我々は免疫チェックポイント分子の詳細な機能を解明することで新たな治療法の確立を目指せないか研究を行っています。また、血中の代謝物から有効性を予測するバイオマーカーを同定し、将来免疫チェックポイント阻害薬の有効患者を予測する体制と治療法の改善に貢献したいと考えています。

エピトランスクリプトームの機能解析

これまで100 種を超えるRNAの転写後修飾が知られており、この修飾が正常に制御されることにより、RNA はその機能を果たしていると推測されています。この RNAの後天的修飾による遺伝子の翻訳段階の調節機構は「エピトランスクリプトミクス」という新たな概念として最近注目されています。我々は質量分析装置を活用しつつ、機能が未知であるRNA修飾の生理的あるいは病理的な機能解析を試みています。現在では特にRNA脱メチル化酵素ファミリーAlkB homolog(ALKBH)に着目しがんにおける分子病態学的な検討を進めています。