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2026/09/15
研究
分子生物学分野 水口裕之教授、小阪田 悠生さん(博士課程)らの論文が Molecular Therapy – Nucleic Acids誌に掲載されました。
CRISPR-Cas13 systemは、ガイドRNAとCas13タンパク質を組み合わせることで、狙ったRNAを切断し、特定の遺伝子の働きを抑えることができる技術です。ガイドRNAの配列を変更することでさまざまな遺伝子を標的にできることから、RNAを標的とする新たな治療技術として期待されています。一方で、Cas13が標的RNAを認識した際に、周囲の非標的RNAを巻き込んで切断するcollateral activityが生じることが報告されています。この作用によって予期せぬ遺伝子発現の変化や細胞への影響が生じる可能性があり、治療応用に向けて解決すべき課題となっています。本研究では、高い遺伝子導入効率を示し、遺伝子治療や生命科学研究全般に広く利用されてきたウイルスベクターであるアデノウイルスベクターを用いてCas13の送達量を均一に低くコントロールすることで標的RNAの切断効率を保ちながらcollateral activityを大幅に低減させられることを示しました。即ち、CRISPR-Cas13 systemのcollateral activityは、Cas13そのものの性質だけでなく、その導入方法によって制御可能であることが示されました。今後、送達方法を最適化することでCRISPR-Cas13 systemのより安全な治療応用につながることが期待されます。
本研究成果は、科学誌「Molecular Therapy – Nucleic Acids」(オンライン)に、9月8日(火)(日本時間)に公開されました。詳細は下記(大阪大学ResOU)をご覧ください。
雑誌名:Molecular Therapy – Nucleic Acids
論文名: Adenovirus vector-mediated delivery of the CRISPR/CasRx system enables gene knockdown with suppressed collateral activity
著者: Yuki Osakada#, Sota Kidawara, Eiko Sakai, Akira Asayama, Fuminori Sakurai, Kahori Shimizu and Hiroyuki Mizuguchi*
#筆頭著者 *責任著者







