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2026/07/22
研究
【論文掲載】毒性学分野 堤康央教授が参画する共同研究の成果が、 Journal of Hazardous Materials Advances誌に掲載されました。
国立研究開発法人国立環境研究所、大阪大学大学院薬学研究科および早稲田大学の共同研究チームは、ナノプラスチックが新生仔マウスの脳内にどのように分布するのかを脳組織を切断することなく、三次元的に可視化する手法を開発しました。本研究では、組織透明化技術とライトシート蛍光顕微鏡を組み合わせることにより、脳全体におけるナノプラスチックの分布を解析することに成功しました。
蛍光標識したポリスチレン製ナノプラスチックを新生仔マウスに経口投与した結果、粒径50nm(ナノメートル)のナノプラスチックは、粒径500 nmのナノプラスチックと比較して、脳、腸、腎臓などの臓器により多く取り込まれることが明らかになりました。さらに、脳内では、視床および脳幹において相対的に高い蛍光シグナルが観察されました。本研究は、ナノプラスチックの体内分布を解析するための基盤技術を示すものであり、環境中でのばく露リスクやヒトの健康影響を直接評価するものではありません。本成果は、今後のナノプラスチック研究における分布解析や侵入メカニズムの解明を促進することが期待されます。
本研究成果は、2026年6月29日付でElsevier社刊行の学術誌『Journal of Hazardous Materials Advances』 にオンライン掲載(Available Online)されました。
【タイトル】
Whole Tissue Distribution Analysis for Visualization of Nanoplastics in the Neonatal Mouse Brain
【著者】
Mi Yang(国立環境研究所)、伊藤 智彦(国立環境研究所)、田中 厚資(国立環境研究所)、宇田川 理(国立環境研究所)、掛山 正心(早稲田大学 人間科学学術院)、堤 康央(大阪大学 大学院薬学研究科)、前川 文彦(国立環境研究所)
【掲載誌】Journal of Hazardous Materials Advances







