News
お知らせ
News お知らせ一覧
News
2026/05/11
受賞
【受賞】毒性学分野 博士後期課程1年 山内南帆氏が日本薬学会第146年会にて学生優秀発表賞(口頭発表の部)を受賞しました。
PFAS(有機フッ素化合物)は高い撥水性・溌油性を有することから、工業・日用製品に広く利用されてきた一方、環境中や生体内での蓄積性が高く、胎児発育不全などの生殖・発生毒性が国際的に懸念されています。しかし、PFASには多様な構造があり、特に炭素鎖長は物性や体内動態に影響することが示唆されているものの、それら構造の違いが生殖・発生毒性に及ぼす影響やその発現機構については未だ明らかになっていません。そこで本研究では、炭素鎖長の異なるPFASを用いて、胎児およびその発育に不可欠な役割を担う胎盤に与える影響を評価しました。その結果、長鎖PFAS曝露がマウス胎仔の発育抑制と胎盤機能障害に伴う分泌因子の増加を招く一方で、短鎖PFAS曝露では同様の影響が認められないことを明らかにしました。さらに、胎盤細胞株を用いた実験の結果、PFASは炭素鎖長の増加に伴い、胎盤の成熟に重要な合胞体化過程を抑制することを明らかにました。今後は、in vivoにおいて、PFASの炭素鎖長の違いが胎盤合胞体化に与える影響を評価することで、PFASによる胎盤合胞体化の抑制と胎児発育不全との連関を追求していきます。







