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2025/11/25

受賞

【受賞】毒性学分野 博士前期課程2年 本山裕大氏が第75回日本薬学会関西支部総会・大会にて優秀口頭発表賞を受賞しました。

プラスチック汚染問題の中でも特に、その微小さ故にマイクロプラスチック(MPs)およびナノプラスチック(NPs)によるヒトへの健康影響が懸念されています。環境中MPs/NPsは紫外線等により、形状や表面特性が大きく変化しています。しかし、従来の健康影響評価では入手が容易な球状ポリスチレン粒子が主に用いられており、さらに実環境での形状・劣化状態を反映した評価は不十分です。本研究では、汎用プラスチックであり検出例も多いものの、これまで影響評価研究および標準粒子に乏しいポリプロピレン(PP)を対象とし、実環境を模倣した形状・劣化度を有するPP-MPs/NPsの作製手法の開発を試みました。その結果、環境中の形状や表面劣化度に極めて近しい標準サンプルの作製基盤を確立し、PP-MPs/NPsサンプルライブラリを初めて整備しました。今後は、作製したサンプルライブラリを活用し、環境中での存在様式を考慮した安全性評価を進めていく予定です。