第75回　日本薬学会関西支部総会・大会（令和7年10月4日）
「アピカル嫌気培養によるヒトiPS細胞由来腸管オルガノイドへの影響　ー腸内細菌-腸管上皮細胞共培養系の開発に向けてー」
第75回日本薬学会関西支部総会・大会 優秀口頭発表賞
後　愛唯（分子生物学分野　博士1年）
腸内細菌はヒトの生理機能等に大きな影響を及ぼすことから、腸管上皮との相互作用の解明は重要です。そのために現在我々は、in vitroで腸内細菌と腸管上皮細胞を共培養可能な評価系の開発を行っています。この共培養系の開発には「アピカル嫌気培養」が必要となりますが、この培養法が腸管上皮細胞へ与える影響を詳細に確認した報告はこれまでに存在しませんでした。そこで本研究では腸管上皮モデルとして、我々が独自に開発したヒトiPS細胞由来腸管オルガノイド単層膜（ELC-org-mono）を用い、アピカル嫌気培養が上皮細胞に与える影響を評価しました。