我々のグループでは、核酸医薬の開発や品質管理のための分析技術を開発しています。今回、親水性化合物が液体クロマトグラフィ質量分析（LC/MS）におけるオリゴヌクレオチドのイオン化を促進することを示し、高感度かつ環境負荷の小さい新たな分析法を開発しました。
本研究成果は、Elsevier社発行の「Journal of Chromatography A」に2025年10月29日にオンライン公開されました。
本研究は、日本学術振興会（JSPS）、日本医療研究開発機構（AMED）、大阪大学先導的学際研究機構（OTRI）および篷庵社の研究支援を受けて行われました。また、本研究は、大阪大学・島津分析イノベーション協働研究所との共同研究として行われました。

雑誌名: Journal of Chromatography A
論文名: Hydrophilic additives enhancing electrospray ionization of oligonucleotides in hexafluoro-2-propanol-free reversed-phase ion-pair liquid chromatography/mass spectrometry
著者: Takashi Miyazaki, Natsuyo Asano, Satoshi Yamaki, Takao Yamaguchi, Satoshi Obika