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2025/07/16
受賞
【受賞】分子生物学分野 博士後期課程3年 仝嫣然氏が第52回日本毒性学会学術年会にて学生ポスター発表賞を受賞しました。
第52回日本毒性学会学術年会(令和7年7月2-4日)
「胆汁うっ滞型肝毒性の予測を目指した肝臓オルガノイド由来肝細胞の培養条件の最適化」
学生ポスター発表賞
仝 嫣然(分子生物学分野 博士後期課程3年)
肝毒性の予測精度を高めることは、医薬品開発過程において極めて重要です。前臨床試験で広く用いられるヒト初代肝細胞は、ロット間差、供給量の制限、培養に伴う肝機能の低下などの課題を抱えており、肝毒性の予測精度に欠けます。これらの課題を克服するため、我々は以前に肝臓オルガノイド由来肝細胞を開発しました。しかし、現行の培養条件では毛細胆管構造の形成が困難であり、胆汁うっ滞型肝毒性の予測には限界がありました。そこで本研究では、胆汁うっ滞型肝毒性の予測に資するin vitro評価系の構築を目指し、毛細胆管構造を有する肝臓オルガノイド由来肝細胞の創出に取り組みました。培養条件の最適化により得られた新規肝細胞は、十分な肝機能を示すとともに、胆汁うっ滞型肝毒性の予測に有用である可能性を示しました。