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2025/06/04
受賞
【受賞】分子生物学分野学部5年渡邊陽氏が日本薬学会第145年会にて学生優秀発表賞(口頭発表の部)を受賞しました。
日本薬学会第145年会 (令和7年3月27-29日)
「2次元培養によるヒト肝臓オルガノイドの安定的な分化・成熟化手法の確立」
学生優秀発表賞(口頭発表の部)
渡邊 陽(分子生物学分野 学部5年)
医薬品開発において、ヒト肝細胞を用いた薬物動態試験や毒性試験が非常に重要です。私たちは、肝臓オルガノイドを2次元培養によって分化・成熟化させた新たなヒト肝細胞モデルを開発しました。しかし、これまでのプロトコルでは、細胞のロットによっては細胞の接着不良などによってヒト初代肝細胞の形態を完全に再現することは困難な場合がありました。そこで、この課題を改善するための最適な培養条件を探索し、細胞のロットによらず、高機能かつヒト初代肝細胞に近い形態を安定的に再現できる新たな培養プロトコルを確立しました。今後は作製した細胞を利用して動態試験・毒性試験を行い、創薬に向けた非臨床試験への実装可能性を示していく予定です。