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2025/04/07

受賞

先端化粧品科学(マンダム)共同研究講座博士前期課程2年 中奥 絢音氏がAPPW2025(第130回日本解剖学会/第102回日本生理学会/第98回日本薬理学会合同大会)にてGraduate Student Presentation Awardを受賞しました。

【演題名】Analysis of signaling pathways regulating primary ciliogenesis in inflammatory skin disease.
(炎症性皮膚疾患の一次繊毛形成におけるシグナル伝達経路の解析)

乾癬やアトピー性皮膚炎は難治性の皮膚疾患です。当研究室において、細胞のアンテナとして働く一次繊毛が両疾患の表皮で増加していることを報告していましたが、その増加メカニズムは明らかではありませんでした。
本研究では、サイトカイン(IL-31)シグナルの下流でERK1/2が活性化し、一次繊毛形成を促進することを明らかにしました。また、予想に反して炎症時に強い活性が誘導されるSTATsは一次繊毛形成を促進しないことも明らかとなりました。この結果より、ERK1/2抑制剤は、一次繊毛形成を抑制することにより、乾癬やアトピー性皮膚炎の治療薬や、表皮のバリア機能を維持する化粧品になり得る可能性が示唆されました。