心不全は世界的に主要な死因の1つであり、新規心不全治療法の開発が求められています。心筋細胞は増殖能をほとんど有さないことから、心筋細胞死の抑制は心不全治療標的になりうると考えられます。
本研究では、タンパク質のN型糖鎖修飾を担うオリゴ糖転移酵素のサブユニットであるDad1とStt3Aに着目し、DadとStt3AがインテグリンのN型糖鎖修飾を制御することで心筋細胞死を抑制することを明らかにしました。本研究成果が今後の心不全治療開発の一助となることが期待され、本受賞に至りました。