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2024/12/24

受賞

【受賞】分子生物学分野・水口裕之教授、乾達也特任研究員(論文発表時は博士後期課程学生)がDrug Metab Pharmacokinet誌にて発表した学術論文が2024年度DMPK賞1st place(2023年発表の年間最優秀論文賞)を受賞しました。

【受賞論文】
Comparison of human biopsy-derived and human iPS cell-derived intestinal organoids established from a single individual.
Inui T., Yamashita T., Tomita J., Yokota J., Kishimoto W., Nakase H., Mizuguchi H.
Drug Metab Pharmacokinet, 48, 100482, 2023

次世代のin vitro腸管薬物動態評価系として研究が進められているヒト腸管オルガノイドには、ヒトの生体腸組織から樹立されるものとヒトiPS細胞を腸管上皮へと分化誘導することで樹立されるものがあります。多くの研究機関で両者を用いた検討が行われていますが、そもそもどちらが各種の応用、特に薬物動態評価系に適しているかを直接比較した報告は存在しませんでした。そこで本研究では、同一個人から両タイプのオルガノイドを樹立し、遺伝的背景を揃えた比較検討を実施することで、オルガノイドの樹立様式の違いがその性状や機能に与える影響を初めて明らかにしました。本研究の成果は、樹立様式を考慮した上で目的に応じたオルガノイドの利用を啓発するものであり、今後のオルガノイド研究の発展に大きく寄与します。