生物有機化学分野の学部5年 吉村駿佑氏が日本薬学会第144年会にて学生優秀発表賞（口頭発表の部）に選出されました。当研究室では、小細胞肺がん（SCLC）で異常に高発現し、腫瘍形成・増大を誘発する因子SRRM4（Ser/Arg repetitive matrix 4）を同定し、SCLCに加え、治療抵抗性前立腺がんを対象にSRRM4を標的としたアンチセンス核酸医薬の研究に取り組んでいます。今回我々は SRRM4発現のSCLC細胞について、SRRM4の発現を抑制させることで、PD-L1の発現がどのように変化するのか解析を行い、本研究発表ではその成果を発表しました。本研究の成果は、小細胞肺がんの新たな治療法の可能性を示唆しており、今後の大きな発展が期待できます。