【概要】
日本薬学会第144年会（令和6年3月28日- 31日）
「腫瘍溶解性ウイルス（抗がん剤）であるレオウイルスによる腎線維化治療に関する検討」
日本薬学会第144年会学生優秀発表賞（口頭発表の部）
石神　育歩（分子生物学分野　博士後期課程3年）

腎線維化は、糖尿病性腎症や慢性糸球体腎炎などの慢性腎臓病が末期腎不全へと進行する過程において共通して見られる病態であり、末期腎不全へと進展します。今回我々は、抗がん剤として臨床開発中のレオウイルスが腎線維化軽減効果を示すことを、ラット腎線維芽細胞、及び片側尿管結紮による腎線維化モデルマウスを用いた検討により明らかに致しました。本研究成果は、レオウイルスの腎線維化治療薬としての応用に向けて貢献するものと期待されます。