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2024/05/02

受賞

【受賞】神経薬理学分野 博士後期課程3年 北川航平氏が日本薬学会第144年会にて学生優秀発表賞(口頭発表の部)を受賞しました。

【演題名】 自閉スペクトラム症モデルPOGZ変異マウスの前帯状皮質領域に着目した社会性行動異常に関する病態解析

自閉スペクトラム症(ASD)は、社会性の障害を特徴とする神経発達症の1つです。私たちはこれまでに、ASDの有力なリスク遺伝子のひとつであるPOGZ遺伝子座に変異を導入したモデルマウス(POGZ変異マウス)が、社会性障害を含むASD様の行動異常を示すことを報告してきました。本研究では、自由行動下でマウスの神経活動を計測するファイバーフォトメトリー法とPOGZ変異マウスを組み合わせて、社会性障害との関連が示唆されている前帯状皮質領域に着目した病態解析を実施しました。
その結果、POGZ変異マウスでは、交流相手のマウスの存在下における神経活動が過剰になっている一方で、各社会性行動の開始に対する神経活動のレスポンスが低下していることが明らかになりました。これらの結果は、その病態がほとんど不明であるASDの社会性障害の発症基盤について、新しい知見を提供するものとして高く評価され、今回の受賞に至りました。