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2024/05/02

受賞

【受賞】神経薬理学分野 博士課程1年 横山泰久氏が日本薬学会第144年会にて学生優秀発表賞(ポスター発表の部)を受賞しました。

【演題名】 社会的敗北ストレス曝露による前障神経細胞の活動変化

ストレス応答は、様々な脳領域や神経回路の活動変化により制御されていますが、詳細なメカニズムは完全には理解されていません。これまで私たちは、前障と呼ばれる脳領域にストレス応答性神経細胞が存在し、この神経細胞の活動が不安関連行動を制御することや、炭酸脱水酵素サブタイプ12(Car12)が高発現することを見出しています。しかし、Car12陽性前障神経細胞の活動におけるストレス曝露の影響は不明なままでした。そこで本研究は、マウス自由行動下のCar12陽性前障神経細胞の活動を計測し、ストレス曝露による変化を明らかにすることを目的にしました。その結果、Car12陽性前障神経細胞には不安誘発環境で活動する細胞集団が存在すること、その細胞集団の不安誘発環境侵入時における活動変化はストレス曝露後に上昇することがわかりました。これに対して、対照群のストレス非曝露群では活動変化に差は見られませんでした。これらの結果はストレス応答の神経基盤について新たな知見を提供するものとして評価され、今回の受賞に至りました。