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2023/12/19

受賞

【受賞】神経薬理学分野 学部4年 村田拳一朗氏が第50回日本脳科学会にて奨励賞を受賞しました。

【演題名】 胎生期PGD2-DP1シグナル活性化はマウスの自閉症様の精神行動異常を引き起こす

自閉スペクトラム症(ASD)は、社会性やコミュニケーションの障害、興味・活動の制限などを特徴とする神経発達症の1つである。我々はこれまでに、 プロスタグランジンD2(PGD2)受容体(DP1)と造血器型プロスタグランジンD合成酵素(HPGDS)が神経発達期のマウス大脳に強く発現することや、HPGDSがASD患者の死後脳で増加していることを明らかにしてきた。本研究では、周産期におけるPGD2-DP1シグナルの役割を明らかにすることを目的に、 胎生期における DP1シグナルの活性化によるマウスの行動表現型解析やRNA-seq 解析を実施した。その結果、胎生期PGD2-DP1シグナルの活性化が社会性や活動量の低下、 PPI 障害、 神経細胞形態の変化を引き起こすこと、これらの表現型に炎症性サイトカインが直接的に関与する可能性が低いことを明らかにした。