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2023/06/27

受賞

【受賞】生体構造機能分析学分野 博士後期課程1年 鑓水星奈氏が第19回酸化グラフェンナノシートシンポジウムにて優秀ポスター賞を受賞しました。

第19回酸化グラフェンナノシートシンポジウム(令和5年6月23日)
「基板上グラフェンナノシートの酸化・機能化によるタンパク質の表面固定化」
優秀ポスター賞
鑓水 星奈(生体構造機能分析学分野 博士後期課程1年)

グラフェンはsp2炭素からなる単原子厚のシート状化合物です。グラフェンを酸化して得られる酸化グラフェン(GO)は高い親水性に加え、導入酸素官能基を利用したさらなる化学修飾が可能であるため、クライオ電子顕微鏡(クライオEM)用グリッドの支持基板やガスセンサーへの応用が進んでいます。本研究では当研究グループ独自の酸化修飾法を活用し、クライオ用TEM基板上のグラフェンナノシートを改質し、親水性やタンパク質との相互作用を向上させることで、単粒子解析を効率化するツールとして利用できると考え検討しました。その結果、クライオEM観察において優位な粒子数の向上や配向性の変化が確認されました。以上の結果について本シンポジウムで発表を行い、酸化グラフェンナノシートの新たな応用可能性が評価され、今回の受賞に至りました。