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2023/06/26

受賞

【受賞】毒性学分野 学部5年 真鍋颯太氏が第50回日本毒性学会学術年会にて学生ポスター発表賞を受賞しました。(令和5年6月20日)。

直径5mm以下のプラスチック粒子であるマイクロプラスチック(MP)は環境中の至る所に存在し、ヒトはその曝露を避け得ません。
また、環境中のほとんどのMPは紫外線や波などの外的要因により劣化し、構造や性状が変化した状態で存在することが知られているものの、その劣化状態を加味したヒト健康影響に関する知見は乏しいのが現状です。そこで本研究では、実環境中の表面性状を模擬した劣化MPを作製し、その細胞毒性発現機序の解明を試みました。その結果、劣化ポリエチレン(PE)処置群にてプログラム的に制御された死細胞の増加が認められました。またその機序に関して、オートファジーの阻害とオートファゴソームの蓄積が考えられました。さらに、劣化PE処置群においてオートファジーの後期段階に関与する酸性リソソームの減少が認められ、細胞死への寄与が示唆されました。以上結果より、劣化PE誘導性細胞死のメカニズムにおいて、新たな知見を得たことから本学会において発表を行い、今回の受賞に至りました。