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2023/06/12

受賞

【受賞】医療薬学分野 博士課程4年 竹村美穂氏が第16回日本緩和医療薬学会年会で優秀演題賞を受賞しました。

オピオイドはがん疼痛治療に広く用いられていますが、その効果には個人差が存在します。その原因として遺伝子多型が注目を集めており、特に、µオピオイド受容体遺伝子(OPRM1)のA118G多型(rs1799971)の関与が明らかになりつつあります。しかし、複数あるオピオイドの間でA118G多型(AA、AG、GG)の影響を比較した先行研究はありません。そこで本研究では、A118G多型が各オピオイドの鎮痛効果に与える影響を比較しました。その結果、ヒドロモルフォン、オキシコドン、フェンタニルを使用した患者さんでは、AGまたはGG保因者における疼痛強度減少量がAA保因者に比べて有意に小さかった一方で、タペンタドールまたはメサドンを使用した患者さんでは、AA、AG、GG保因者間で有意差はありませんでした。本研究成果は、遺伝子情報に基づいたオピオイドの選択基準の策定に寄与しうるものと評価され、受賞に至りました。