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2023/05/10

受賞

【受賞】神経薬理学分野 学部5年 児嶋励央氏が日本薬学会第143年会にて学生優秀発表賞を受賞しました(2023年4月25日)。

【研究課題】
オキシトシン神経に選択的な遺伝子発現を可能にするAAVベクターの構築

神経ペプチドのオキシトシンは、下垂体後葉ホルモンとしてだけでなく、神経伝達物質としても作用し、動物の様々な行動や精神疾患の治療への関与が知られています。しかし、オキシトシン神経の詳細な神経回路構造や機能については不明な点が多く残されており、それらの解明のためには、選択的な標識・機能操作を可能にするツールの開発・活用が不可欠です。そこで本研究では、ウイルスベクターを用いたオキシトシン神経選択的な遺伝子導入方法の確立を試みました。その結果、C57BL/6マウスにおいて、オキシトシン神経を選択的に蛍光標識できるAAVベクターの構築に成功するとともに、全脳レベルでの軸索マッピングにより、各脳部位への広範な投射の様子を明らかにしました。今回構築したAAVベクターは、様々な遺伝子の導入に利用できることから、病態モデル動物における神経回路構造や神経活動の解析など、オキシトシンに関する研究の推進に貢献することが期待されます。