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2023/05/02

受賞

【受賞】生体構造機能分析学分野 博士前期課程2年 有田奏人氏が日本薬学会第143年会にて学生優秀発表賞(口頭発表の部)を受賞しました。

日本薬学会第143年会(令和5年3月26日)
「グラフェン表面へのリン脂質分子固定化とその応用」
学生優秀発表賞(口頭発表の部)
有田 奏人(生体構造機能分析学分野 博士前期課程2年)

グラフェンはsp2炭素からなる単原子厚のシート状化合物です。グラフェンを酸化して得られる酸化グラフェン(GO)は高い親水性に加え、導入酸素官能基を利用したさらなる化学修飾が可能であるため、クライオ電子顕微鏡(クライオEM)用グリッドの支持基板やガスセンサーへの応用が進んでいます。我々は新たな機能化ターゲットとして、GO上に生体膜を構成するリン脂質分子を固定化することができれば、その親和性により生体内分子を観察するツールとして利用できると考え、リン脂質固定機能化GO(PGO)の開発に取り組み、実際にクライオEM観察において特異なタンパク質挙動を観察することに成功しました。今後は、この新規PGOを活用したタンパク質の構造解析を進める所存です。