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2023/04/28

受賞

【受賞】分子生物学分野 学部5年 荒居千遥氏が日本薬学会第143年会にて学生優秀発表賞(口頭発表の部)を受賞しました。

日本薬学会第143年会(令和5年3月27日)
「AAV8を用いた肝特異的Maip1発現はMaip1ノックアウトマウスの絶食誘発性脂肪肝の亢進を抑制する」
学生優秀発表賞(口頭発表の部)
荒居 千遥(分子生物学分野 学部5年)
非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)/脂肪性肝炎(NASH)は、近年罹患率が増加傾向にありますが、詳細な発症機序は不明です。我々はNASH/NAFLD患者で発現上昇するマイクロRNA miR-27bの直接標的遺伝子としてミトコンドリア因子m-AAA protease interacting protein 1 (MAIP1)を同定しました。Maip1ノックアウト(KO)マウスでは、絶食誘発性脂肪肝が亢進することを明らかとしましたが、肝臓機能変化に起因するのか脂肪や筋肉など他の組織への影響に起因するのか不明でした。本研究ではKOマウスに対し肝臓特異的にMaip1を発現させることで絶食誘発性脂質肝の亢進が抑制されたことから、脂質蓄積亢進の原因は肝細胞でのMaip1の欠損であることを明らかにしました。今後はさらに詳細な解析を行い、肝細胞におけるMaip1機能と脂質代謝への関連について解明し、NASH/NAFLD発症機序について新たな知見を提供することを期待します。