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2022/11/10
受賞
【受賞】薬品製造化学分野 博士後期課程1年 堀野聡志氏が 2022 Mini-Symposium on Organic Chemistry「Best Presentation Award」を受賞しました(2022年9月26日)。
当研究室では加水分解酵素リパーゼと独自開発のラセミ化触媒 "VMPS4" を組み合わせて利用することにより、ラセミ体アルコールを光学活性化合物へと定量的に変換する動的速度論的光学分割(DKR)法を開発しました。ただし、リパーゼはR-アルコールを選択的に変換するために、本法ではRの光学活性化合物のみが生成するという問題がありました。今回、堀野氏らは、そのリパーゼを用いるDKRでS体を合成する方法を考案し、S体とR体を作り分けることに成功しました。この手法は第2級プロパルギルアルコールの構造に工夫を凝らすことで達成され、それぞれの鏡像体が高光学純度(最大値99%)かつ高収率(最大値99%)で得られました。