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2022/11/02

受賞

【受賞】毒性学分野 博士前期課程2年 北原 剛氏が第72回日本薬学会関西支部総会にて大会優秀発表賞を受賞しました(令和4年10月17日)。

胎盤ホルモンは妊娠期特異的に産生され、妊娠維持に重要な役割を果たします。しかし、特定の化学物質曝露により胎盤ホルモン産生が撹乱されることが報告されているものの、胎盤ホルモン変動と胎盤機能、および、その後の妊娠転帰との連関については知見が乏しいのが現状です。今回我々は、妊娠転帰に負の影響をおよぼすバルプロ酸が、胎盤細胞においてホルモン産生を変動させると共に、胎盤細胞におけるHIF-1 Pathway阻害やグルコース取込を抑制しうることを見出しました。今後は、これら現象の連関を明らかにすることで、バルプロ酸曝露による胎盤ホルモン変動機序の解明に貢献することを期待します。