創薬の流れ

合成展開

ヒット化合物を育て上げる
探し出したタネが「本当に有効」なタネに成長!

標的探索で苦労して探し出したヒット化合物ですが、実はそのままでは薬として成り立たないものがほとんど。
ここから「本当に有効な薬のタネ」に育て上げる「合成展開」がスタートします。

まず、ヒット化合物の構造をもととして、より効果が高く、使いやすい化合物をデザインします。研究者としての経験を活かすことはもちろん、すでに世の中で使われている薬や関連する研究論文なども参考に 、また最近ではAIを活用して効果が期待できる化合物を考案します。
次にデザインした化合物を合成します。合成では、化学反応を利用し、構造の一部を変えたり、いくつかの分子を組み合わせたりして、人工的に化合物を作っていきます。

こうしてヒット化合物が「本当に有効な薬のタネ」の「候補」に育つのです。
まだまだ創薬の旅は続きます!

創薬研究ではどんな器具や装置を使っている?

創薬研究では、体内で起こる微小で目に見えない変化も数値化し、客観的に比較することが重要です。そのために、創薬サイエンス研究支援拠点には、最新技術を駆使した様々な機器がそろっています。そんな貴重な機器も、全国の大学の研究者が利用できたり、解析データ取得をサポートしたりと広く共有・ 活用されています。

より詳しく知りたい人はこちら!

検証&検証!
薬のタネの有用性を様々にチェック

合成した化合物の構造を分析機器で確認し、病気の原因に対して効果があるかどうかの検証を行います。
まずは試験管の中で
・吸収されやすいか
・分解されやすいか
・全身に広がりやすいか
・体の外に排泄されやすいか
・体に悪い影響がないか
といった、化合物が体の中でどのように振舞うのかを予測する実験を行います。

そうして得たデータを参考にして、さらにより良い化合物を合成します。
「新しい化合物をデザイン」→「化合物を合成」→「化合物を評価」
このサイクルを何度も繰り返しながら、化合物を改良していくのです。

病気に対して有効であっても、副作用が強かったり、保管条件が厳しかったり、すぐに使えなくなってしまう化合物では、薬にはなれません。幾度もの検証を経て、その条件をクリアした化合物だけが「本当に有効な薬のタネ」となり、次のステップ「薬効・安全性試験」に進めるのです。

合成のプロ「メディシナルケミスト」という職業

メディシナルケミストは、薬の候補となる化合物を「もっと効く・もっと安全な薬」へと改良していく、創薬研究に欠かせない貴重な研究者。創薬化学者とも呼ばれます。創薬サイエンス研究支援拠点には、製薬会社でメディシナルケミストとして経験を積んだ研究者が在籍し、創薬研究をサポートしています。

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