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測定器

BiacoreTM 1S+

機器利用OK 費用負担あり

【用途】
本装置は、生体分子間における相互作用を、一切の標識物なしにリアルタイムにモニターし、それらの情報を解折するシステムです。相互作用解析は生体分子や医薬品の機能を評価するのに欠かせません。当該機種はより詳細な生体分子機能評価に必要な速度論的相互作用解析を可能としており、また感度や再現性、測定・解析の効率性と将来のニーズに対応した拡張性の高さを兼ね備えています。これらの特性により多様なサンプル、測定者でも一貫した機能評価結果を効率よく得ることができます。

【台数】1台
【設置場所】薬学研究科1号館112号室


機器利用前にご確認ください

 試薬等の費用は受益者分担となります。
 ランニングバッファーと超純水を充填した45mm口径ボトルは各自でご持参ください。

紹介動画

詳細情報

BiacoreTMとは
生体分子の相互作用を研究するため、世界で初めて表面プラズモン共鳴(Surface Plasmon Resonance, SPR)を応用して作られた分析機器として1990年に初号機が販売されました。生体分子等の相互作用をノンラベル・リアルタイムに検出可能で、多くの場合、1 検体あたり数μg 程度以下の試料使用量で測定可能です。 Biacore™システムでは、図1のようにセンサーチップ上に固定化した分子(リガンド)上に添加分子(アナライト)を一定時間添加します。その結果得られるセンサーグラムから、結合レスポンス高やKD(結合の強さ)だけでなくka, kd(結合解離の速さ)も求められることは大きな特長です。


図1 センサーグラムと送液



BiacoreTMの装置構成と原理
BiacoreTMはSPR検出器、流路系、センサーチップおよび制御解析PC(ソフトウェア)で構成されます。
BiacoreTMの検出系は、SPRの光学現象を採用しています。センサーチップのリガンド固定化面の裏側(図2では上部左側)から一定の角度範囲の偏光を照射し、全反射した反射光強度の極小点の角度変化からセンサーチップ表面近傍の屈折率(密度)変化を検出しています。この密度変化を時間に対してプロットすることでセンサーグラムが得られます。センサーグラムは、多種の測定系を簡便に測定構築するのに重要です。センサーチップは、1枚の平板なチップですが、流路系に複数のフローセル部が形成されているため、同一のセンサーチップでも機種別に形成されるフローセルの数が異なります。ソフトウェアは、様々なデータを処理し、解析するために多様な機能を備えており、簡便に広範な用途での測定解析を可能にします。


図2 Biacoreの構成(SPR検出器・センサーチップ・流路系)



参考ページ

https://cytivalifesciences.co.jp/technologies/biacore/