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研究内容について

 今日、新しい作用機序をもつ医薬品が次々に開発され、医薬品の種類は極めて多くなっている。これらの医薬品を用いた薬物療法が医療に大きく貢献していることは疑いようもない。 しかし、言い古された言葉ではあるが、「クスリはリスク」であり、強力な効果を有する薬は一般に副作用も強い。 また、高齢化社会では、加齢によって臓器機能が低下した患者さんが、多数の病気を抱え、多種類の薬を同時に投薬されている。 このような中、薬物治療の有効性と安全性を最大限に高めることを目指す学問領域が臨床薬理学であり、 「薬物の人体における作用と動態を研究し、合理的薬物治療を確立するための科学」と定義される。

 合理的薬物療法を実現するためには、

多くの患者さんに参加いただき、集団として安全性・有効性を評価する臨床研究

個々の患者さんに最適な薬物投与計画を立てるために、体の中のクスリの動き(薬物動学、Pharmacokinetics; PK) やクスリの詳細な作用(薬力学 Pharmacodynamics; PD)に関する研究

を実施する必要がある。

 このように、臨床薬理学が、薬物治療を実施する医療現場を基盤とした学問であることから、当研究室では大阪大学医学部附属病院と連携し、安全で有効な薬物療法の実現に向けた研究に取り組んでいる。


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