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卒業生インタビュー

大学で学ぶあらゆることが
社会人になってから生きてくる

須那 秀陽 さん

平成21年 卒業/小野薬品工業株式会社

大学生活は、ボランティア活動をしたり、仲間とテニスをしたりと忙しいながらも充実した日々でした。キャンパスは万博公園に隣接していて自然が多く、春には満開の桜が、秋には見事な紅葉が見られ、とても素晴らしい環境だったことが印象に残っています。

大学院修了後、製薬企業に入社して、代謝物の構造推定や生体試料中薬物濃度の測定といった薬物動態に関する研究を行っています。学生時代に学んだ天然物化学と薬物動態とは、一見関係がなさそうに思われますが、研究室で身に付けた機器分析の経験や研究の進め方が大きく役立っています。

実は学生時代には、私は興味のある科目や分野を中心にして勉強していました。ところが、実際に社会で働き始めると、興味のあるなしにかかわらず仕事に必要なことを身につける必要が出てきます。特に、薬学は総合学問なので、身につけることがとてもたくさんあります。学生時代に苦手だった科目についても、もっとしっかり勉強しておけばよかったと痛感していますね。

受験生へのメッセージ

入学当時、私は薬剤師になって臨床で活躍するという将来像を描いていました。しかし、研究の奥深さと魅力に取りつかれて結局博士課程まで進み、研究職に就きました。大学では、思ってもみなかった多くの刺激が待っています。自分の思い込みにとらわれたりせずに、いろんな可能性に挑戦してください。