◆事業の概要等

 本事業では、大阪大学と先駆的な地域チーム医療を実践する地域(病院、診療所、薬局、行政等)の連携により、学部生、指導薬剤師、臨床系教員を対象とした「地域医療教育モデルプログラム」の開発と普及を行う。

具体的にはⒶアドバンスト地域医療教育・演習プログラム(医療コミュニケーション、先進臨床薬学、地域医療技能、緩和ケア・終末期医療に関する講義・演習)及びⒷアドバンスト地域医療実習・研修プログラム(多職種連携の地域チーム医療を実践する地域での基礎、参加型及び課題解決型実習)を開発し、さらにⒸ改訂カリキュラム対応実務実習支援プログラム(教育目標到達度評価、アドバンストワークショップ、対応実習実施・指導プラン)のモデル構築によって、開発したモデルプログラムの普及と改訂カリキュラム準拠の実務実習における地域医療教育プログラムとしての定着化を実現させることにより、地域医療で活躍できる薬剤師の輩出を達成する。

◆事業の目的

 指導力を有し地域医療で活躍できる薬剤師の輩出

学部生、指導薬剤師及び臨床系教員の資質向上が達成できる「地域医療教育モデルプログラム」を開発して、地域医療教育体制の構築と高い教育効果の担保を可能とし、“地域医療で活躍できる薬剤師”の輩出を実現する。

②開発モデルプログラムを計画的に地域から全国へ普及して、平成31年度開始の改訂カリキュラム準拠の実務実習において全薬学生が履修できる地域医療教育プログラムとして定着化させ、広く “地域医療で活躍できる薬剤師”の輩出に貢献する。

◆Ⓐアドバンスト地域医療教育・演習プログラム

コース名 (A1)地域医療基盤教育コース
(A2)医療コミュニケーションコース
(A3)先進臨床薬学コース
(A4)地域医療技能コース
(A5)緩和ケア・終末期医療コース
目的 先駆的な多職種連携による地域チーム医療を実践する地域との連携の下で、大学における講義・演習により、学部生及び指導薬剤師が、我が国の今後の医療における地域医療の重要性とその中で薬剤師が果たすべき使命を認識し、さらに薬剤師が高度な地域医療を担うために必要な専門知識や基礎的な技能、医療コミュニケーション力を修得することを目的とする。
Ⓑ「アドバンスト地域医療実習・研修プログラム」の基礎、実践型、課題解決型コースと連動させ、それぞれに必要な基礎知識からコミュニケーション能力、専門知識・技能から課題解決能力を順次修得できるようにコースを編成する。

◆Ⓑアドバンスト地域医療実習・研修プログラム

コース名 (B1)地域医療基礎実習コース(4ユニットを設定)
(B2)実践型地域医療実習・研修コース(4ユニットを設定)
(B3)課題解決型地域医療実習・研修コース(4ユニットを設定)
目的 先駆的な多職種連携による地域チーム医療を実践する地域において、大学との連携の下で、学部生及び指導薬剤師が、実習あるいは実地研修により、薬剤師が高いレベルの地域医療を提供するために必要な実践的な知識や技能を修得し、さらに在宅医療、高齢者医療等への参画を通して地域医療を担う医療人として必要な倫理観や使命感を涵養すること、さらには医療現場で応用できる課題解決能力を修得することを目的とする。
Ⓐ「アドバンスト地域医療教育・演習プログラム」の基礎から応用に至る各コースと連動させ、それぞれに必要なコミュニケーション能力、専門知識・技能や課題解決能力を順次修得できるように3コースを編成する。

◆Ⓒ改訂カリキュラム対応実務実習支援プログラム

コース名 (C1)教育目標到達度評価モデルシステムの開発
(C2)アドバンストワークショップモデルプログラムの構築
(C3)改訂カリキュラム対応実習実施・指導モデルプランの構築
目的 Ⓐ、Ⓑで開発したモデルプログラムを薬学教育改訂モデルコア・カリキュラム(改訂カリキュラム)に準拠した実務実習に組込み・定着化させるために必要な実務実習指導支援プログラムを開発・実施する。

来年度入学生から導入される改訂カリキュラムでは、新たに主たる教育目標として「地域におけるチーム医療」が掲げられているが、大学や実務実習施設ではこの教育目標で具体的に求められている地域医療教育を実施するための体制準備や指導者育成ができていないのが現状であり、このままでは改訂カリキュラムに準拠した実務実習が開始される平成31年度に全薬学生にこのような教育目標の達成が可能な地域医療教育を提供することは困難であり、地域医療で活躍できる薬剤師の輩出が大きく立ち遅れることは必至である。

そこで本プログラムでは、Ⓐ、Ⓑで開発したモデルプログラムを改訂カリキュラム準拠の実務実習おいて地域医療に関する教育目標が達成可能なプログラムとして組込み、定着化させるために必要な複数の支援プログラムを構築する。具体的には、モデルプログラムの普及に必要な、教育目標到達度評価システム、アドバンストワークショップモデルプログラム及びモデルプログラムを反映した実務実習の実施・指導モデルプランを開発・構築し、病院薬剤師会、薬剤師会、さらに近畿地区調整機構や中央の薬学教育関連機関との連携・協働によって、事業コンソーシアムから大阪府、近畿地区全体、さらには全国へとモデルプログラムの計画的な普及を図る。