食と環境の安全安心を担う薬学人材養成教育

- 統合型教育体制の整備による食と環境の安全・安心を確保できる環境薬学領域の人材育成 -

平成20年度 質の高い大学教育推進プログラム

 

大阪大学における環境薬学教育研究の実績

 大阪大学では、環境薬学を創薬科学と並ぶ重要な薬学教育研究領域と位置づけ、これまで他大学に先んじて体制・組織の整備を図ってきた。まず、平成4年には大学院独立専攻として「環境生物薬学専攻」を設置することにより3研究室を新設し、平成10年の大学院重点化の際には、これを「生命情報環境科学専攻」へ改組・発展させて、環境薬学領域を4研究室に増設した。このように、大阪大学では充実した環境薬学教育研究体制をすでに構築しており、6年制薬学教育の開始にともない策定した2学科併置の新カリキュラムでも、3年次までに履修する基礎薬学科目として10科目(12単位)の環境薬学領域の講義を配している。これらの科目で は、薬学教育モデル・コアカリキュラムを十分にカバーし、さらに各担当教員の研究実績を基盤とした発展的な内容を加え、演習によって知識の定着化を図ることにより、両学科の学生に対して非常に充実した教育を提供している。また3年次の基礎実習では、環境薬学領域教員が基礎薬学系及び生物系実習として環境薬学領域の技能教育の指導を担当しており、特に衛生試験法に関する実習は充実している。さらに、6年制学科の学生につ いては、長期課題研究として4年次から6年次までの3年間、4年制学科の学生については、4年次の卒業研究に加えて大学院修士課程での2年間、環境薬学領域の4研究室に所属することにより、環境毒性学、環境微生物学、環境衛生学、環境情報解析学、環境分析化学等の最先端の学術研究を通して、さらに専門性の高い研究企画・推進能力を持つ環境薬学研究者の養成を行っている。このような長年にわたる環境薬学領域に重点を置いた教育研究により、多数の優れた環境薬学研究者が養成され、多くの教育研究機関や企業等において指導的な立場で活躍している(上図)。

 そこで本取組では、このような本学における充実した環境薬学教育研究体制を基盤として、学部における統合型教育体制の構築により学習目標とプロセス、成績評価の明確化を図り、さらにこれを基軸として、課題探究・問題解決能力及び実践力の養成に有効な教育プログラムを実施することにより、環境薬学教育の高度化及び実質化を目指す。

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