大阪は、古くから、緒方洪庵先生(蘭方医)の適塾、薬問屋街の道修町をお膝元に抱え、まさに、『くすりの街 大阪』として、我が国の医学・薬学の中心地です。例えば、大阪大学薬学部・大学院薬学研究科のルーツを辿れば、文明開化の頃、大阪薬学校が1886年(明治19年)、大阪薬舗学校(後の関西薬学校)が1887年(明治20年)にそれぞれ設立されたことに遡れるなど(両校が合併し、共立薬学校→私立大阪薬学校→大阪薬学専門学校と改称)、『くすりの街 大阪』だからこその伝統とその先駆者としての心意気があります。

そして今、大阪大学薬学部・大学院薬学研究科(以下、「阪大薬学丸」)は、我が国有数の「創薬科学」の研究教育拠点として輝いており、特に、国内外を見渡しても、「創薬基盤技術力」と「創薬臨床力」に圧倒的な特色を持っています。そのため、卒業生は、「ものづくり力(創薬)」に大きな強みを有し、産学官の「創薬リーダー」として、グローバルに活躍しています。この「ものづくり」は、医療系学部・研究科の中で、「阪大薬学丸」が最も得意とする部分です。

また、医療現場においては、調剤や薬の適正使用だけでなく、先制医療・先端医療に関するトランスレーショナルリサーチや臨床試験(治験)などをデザインし、マネジメントするなど、先導的医療人とも言うべき、「新時代の薬剤師」として未来医療を牽引しています。また、セルフメディケーションの推進など、地域医療にも貢献しており、「地域に生き、世界に伸びる」、研究型大学(RU)としての大阪大学らしさを発揮しています。

薬学は、「ヒトの健康確保を考究するサイエンス」であり、薬は勿論のこと、食品、化粧品、環境など、その研究対象は広範で、将来の活躍場所とその機会は無限大と言っても過言でありません。薬学には、人生を賭けるだけの「夢と希望」がつまっています。そして大阪大学薬学部・大学院薬学研究科には、「病気の不思議を解明したい!」、「難病に対する薬を創りたい!」という「夢と希望」に応え、叶えるだけの環境が十二分に整っています。

我々「阪大薬学丸」の船員一同は、皆さんの期待に応えるため、世界と戦える薬学研究教育拠点としてさらに発展し、22世紀も輝き続けることを目指し、「この5年でOnly Oneに。10年でNumber Oneに。」を合い言葉に、「阪大薬学丸」ならではの熱い気持ちと不退転の決意で、皆さんの乗船と、共に語り合いながら航海する日を楽しみにしています。薬学、そして「阪大薬学丸」への挑戦を期待しています。

■ゴール

大阪大学の理念等に基づき、6年制課程(薬学科)では、創薬研究から治験、投薬に至るまで幅広い見識を持ち、医療の現場はもとより臨床薬学研究や医薬保健行政、品質保証・薬事を含めた医薬品開発の入口から出口において、国際的舞台で先導的に活躍できる、「創薬臨床力」に優れた人材を育成するとともに、4年制課程(薬科学科)では、「創薬基盤技術力」を磨き上げ、ライフサイエンスの最先端でグローバルに活躍でき、次世代の「ものづくり(創薬)」を担う創薬基礎研究者を育成する。

■薬学科・医療薬学専攻
未来医療の実現を目指し、大阪大学独自のPharm.Dコース等により、医療統計学やレギュラトリー・サイエンス、薬事戦略、トランスレーショナルリサーチを通じて、「創薬臨床力」を高め、世界をリードする先導的医療人を輩出する。

■薬科学科・創成薬学専攻
画期的医薬品の創成を目指し、創薬ターゲットの探索、その有効性と安全性の確保といった創薬基礎研究力に加え、これらを支える「創薬基盤技術力」を高め、国際的競争力を持ったリーダーを輩出する。

■ミッション
総合的に、環境科学、医療機器を含めた創薬・健康医療に係る基礎研究からトランスレーショナルリサーチ、レギュラトリーサイエンスに関する取組を積極的に推進し、産学官連携や他の研究機関・研究分野等との連携した研究をグローバルに推進することにより、世界拠点として我が国発の革新的な医薬品の創出や、医療・生命科学等の発展に貢献する。

創薬臨床力
臨床(現場)の視点から、創薬に係る基礎研究から臨床実用化への架け橋を構築・支援できる研究者資質・能力。具体的には、医療統計・医療情報、薬事を含めた創薬臨床研究力に加え、臨床試験をデザインでき、臨床試験データを科学的論理思考のもと、解析、バリデーションするなど、臨床研究を総合的にマネジメントできること。
創薬基盤技術力
創薬シーズやリード医薬品の創成、有効性・安全性確保といった創薬研究は勿論のこと、これら創薬研究を支える技術を開発・構築できる研究者資質・能力。具体的には、医薬品の安全性や体内運命(動態)を予測・解析するためのiPS細胞技術や、核酸医薬や抗体医薬を創出するためのライブラリ設計技術など、創薬研究の根幹となる基盤を新たに生み出せること。
大阪大学 大学院薬学研究科・薬学部
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