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2017.07.05
【掲載】神経薬理学分野 橋本均教授らの論文が、神経科学分野において権威ある米国科学誌「Neuron」に掲載されました

概要
大阪大学大学院薬学研究科の橋本 均 教授、笠井 淳司 助教、未来戦略機構の勢力 薫 特任助教(薬学研究科招へい教員)らの研究グループは、脳の細胞や神経繊維レベルの微細な構造を識別できる分解能で、マウスや非ヒト霊長類の脳全体を高速に観察できるイメージング装置(FAST, block-face serial microscopy tomographyと命名)を開発することに成功しました。FASTは、脳組織の表面付近を、平面分解能1ミクロン(1000分の1ミリ)以下、深さ方向5ミクロンで撮影したのち、その一部を振動刃のスライサーで切断し、再び撮影することを繰り返して全体を撮影する連続切断法と、針孔写真機の原理を利用し、高速な撮影が可能なスピニングディスク共焦点レーザー顕微鏡を用いており、各部の構成やセッティングを精査して、最終的にマウス脳を2.4時間で撮影することが可能になりました。この解像度では、従来よりも数十倍高速であり、例えば神経線維を観察することも可能です。高精細になったことで、画像のファイルサイズはマウス脳の1色あたり約1テラバイト(1兆バイト)にもなりますが、FASTではこのような大規模な3次元の画像データを扱えるようにしました。その速さを活かして多数の脳を撮影し、正常なマウスと疾患モデル動物の脳構造を比較すること、またコモンマーモセットの全脳や、ヒトの脳(死後脳)を高速・高精細にイメージングすることも可能になりました。今後、精神・神経疾患の治療薬の開発に向けた橋渡し研究などへの応用が期待されます。
本研究成果は、神経科学分野において権威ある米国科学誌「Neuron」に掲載されました。
(発表等の年月日:6月21日(水)(米国東部時間12時、日本時間、翌6月22日(木)午前1時))

新聞掲載:
日刊工業新聞 2017年6月22日 25面 科学技術・大学面
読売新聞 2017年6月30日朝刊 15面 科学面

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