・概要
第7回武田科学振興財団薬科学シンポジウム (平成26年1 月16日~18日)
「Generation of long-term expandable hepatoblasts differentiated from
human iPS cells enables large-scale preparation of hepatocytes for
drug discovery and development」
優秀ポスター賞
高山 和雄(分子生物学分野 博士後期課程2年)
ヒトiPS細胞から作製した肝細胞(分化誘導肝細胞)は創薬スクリーニングへの応用が期待されています。分化誘導肝細胞を創薬応用するためには、大量の細胞が必要になります。分化誘導肝細胞の前駆細胞である肝幹前駆細胞を効率よく維持・複製できれば、従来よりも迅速に大量の分化誘導肝細胞を供給することが可能になります。そこで、我々は肝幹前駆細胞を維持・複製するための培養条件を検討しました。その結果、ラミニン111を用いることによって、肝幹前駆細胞が約3ヵ月に渡って維持でき、1010倍まで複製可能であることを明らかにしました。今後は本技術を創薬だけでなく再生医療に応用するための改良を重ねる予定です。