HOME > 研究トピックス > 【受賞】 薬物治療学分野の博士後期課程3年梨子田 哲明氏・博士後期課程2年矢野 耕史氏がThe 2010 XXVII Congress of the CINPにてJSNP Excellent Presentation Awardを受賞
2010.09.22
【受賞】 薬物治療学分野の博士後期課程3年梨子田 哲明氏・博士後期課程2年矢野 耕史氏がThe 2010 XXVII Congress of the CINPにてJSNP Excellent Presentation Awardを受賞

CINP2010 Hong Kong

[受賞者]
梨子田 哲明 (博士後期課程3年)、矢野 耕史 (博士後期課程2年)

[受賞学会および賞]
The 2010 XXVII Congress of the CINP (Collegium Internationale Neuro-Psychopharmacologicum),
Hong Kong, 6-10 June, 2010
"JSNP Excellent Presentation Award"

[受賞演題]
梨子田 哲明「The Na+/Ca2+ exchange inhibitor SEA0400 protects against dopaminergic neurodegeneration in a mouse model of Parkinson’s disease.」

[概要]
細胞内Ca2+調節タンパクは重要な創薬標的分子です. Na+/Ca2+交換系はその観点より, 最後に残された有望なCa2+調節分子とされています. 我々は当研究室で開発した選択的Na+/Ca2+交換系阻害薬SEA0400が, パーキンソン病モデルであるMPTP投与マウスのドパミン神経毒性を抑制することを見出しました. 本成績は病態におけるNa+/Ca2+交換系の新しい役割を示唆する発見であり, 今後パーキンソン病の病態解明・薬物治療につながることが期待されます.

[受賞演題]
矢野 耕史「Fluvoxamine facilitates dopamine release in the prefrontal cortex of adrenalectomized/castrated mice via activation of sigma1 receptors.」

[概要]
近年、抗うつ薬であるフルボキサミンが選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)としての作用の他に, シグマ1受容体アゴニスト作用を持つことが注目されています. 臨床におけるフルボキサミンの薬効発現にはSSRIとしての作用だけでなく, シグマ1受容体の関与も推測されていますが, フルボキサミンの神経化学的作用にシグマ1受容体が関与しているかは不明です. 今回我々は、フルボキサミンがシグマ1受容体活性化を介した大脳皮質ドパミン遊離選択的な促進作用を発揮すること, そして, 本作用にはシグマ1受容体の内因性リガンドである神経ステロイドの血中濃度が影響することを明らかにしました. 本研究の結果は, 神経ステロイドが減少しているとされる老人性うつ病や認知機能障害が顕著な統合失調症において, フルボキサミンが有効であるとされる臨床知見を支持するものであります.

受賞した矢野耕史くん(左)、梨子田哲明くん(右)
大阪大学 大学院薬学研究科・薬学部
〒565-0871 大阪府吹田市山田丘1-6 TEL:06-6879-8144 FAX:06-6879-8154
Copyright © Graduate School and School of Pharmaceutical Sciences, Osaka University