1.生活環境の改変と感染症



    生活様式の多様化や健康に対する意識の向上などにより、身近な生活環境が局所的に改変され、新たな感染症発生の原因となることがあります。したがって、生活環境の改変にあたっては、微生物生態系に対する影響、さらにはその撹乱によって生じる問題をあらかじめ考慮し、感染症の予防につなげることが重要です。そこで当研究室では、先進国を中心に社会的問題となっているレジオネラと非結核性抗酸菌を対象として、生活環境の変化と感染症発生との関係を総合的に考察するための学際的な研究を進めています。


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2.バイオエアロゾルの健康・環境影響



    微生物はその豊富な現存量から生態系の根幹部をなし、我々の生活や健康と密接にかかわっています。これら微生物に関しては「あらゆる種の微生物があらゆる環境に存在し、環境が優占種となる微生物を選択する(Everything is everywhere, but, the environment selects)」という考え方が一般的となっています。すなわち、微生物は大気現象や海流などにより地球上を巡り、生息に適した環境に定着すると考えられています。しかしながら、大気現象による微生物の移動の実態については、いまだ不明な点が多くあるにもかかわらず、メディアやインターネット上などでは、その有害性に関するニュースが流れています。そこで当研究室では、黄砂とともに飛来する微生物やバイオエアロゾルの健康・環境に対する影響を明らかにするための研究を進めています。


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3.宇宙居住と微生物



    宇宙滞在はすでに現実のものとなり、国際宇宙ステーションでは数ヶ月以上におよぶ長期滞在がすでに始まっています。これとともに、宇宙居住環境の衛生微生物学的評価の重要性が認識されてきています。特に微小重力下では、ヒトの免疫能が低下し、一部の細菌の病原性が上昇するという報告もあり、地上以上に微生物汚染に対する注意が必要とされています。そこで当研究室では、宇宙居住環境における細菌の動態を解明するための研究を、JAXA(宇宙航空研究開発機構)と共同して進めています。さらに現在、宇宙ステーション内で採取した試料は地上に持ち帰り、研究室で細菌数測定などを行っています。しかしながら、試料の輸送にコストと時間を要するため、宇宙居住システム内での微生物モニタリングをその場で(=試料を地球に持ち帰らずに)行うための研究を進めています。


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4.リスクコミュニケーション



    オーファンドラッグのリスク管理システム構築に関する基盤的研究として、 サリドマイドを多発性骨髄腫等の疾患治療に安全に使用するためのリスク管理システムを構築する目的で 患者・医師・薬剤師等を対象とした新教育システムの構築を行う。


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